審査要件
貸与型奨学金も給付型と同様に、学生・生徒本人の成績と家庭の収入の両面から審査されます。
ただし、返済の必要がある貸与型は給付型に比べて利用しやすいように環境整備されており、奨学金の利用は貸与型が中心となっています。給付型にある「高校を初めて卒業してから2年以内」という要件は貸与型にはなく、「社会人の学び直し=リカレント教育」にも貸与型は有効であると言えます。
貸与型奨学金の種類と審査概要
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第1種貸与型奨学金の成績基準
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第2種貸与型奨学金の成績基準
(以下のA~Cのいずれかに該当する人)
- 高校での成績が平均以上
- 特定分野に優れた資質能力がある
- 学修意欲があり、学業を確実に終了できる見込みがある
進学してしっかり学業を修める意欲があれば、成績基準をクリアーすることができます。

家庭の収入基準(予約採用 4人世帯の場合)
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[注意]世帯ごとの生活環境で収入基準は変わります。
具体的には、単身赴任や6ヶ月以上の長期療養者がいる世帯等は、「特別控除」が適用されて、基準が緩和されることがあります。
収入基準の審査は、予約採用より在学採用の方が緩やかです。理由は、大学での授業料が控除の対象になるからです。
予約採用で不採用だった方も在学採用で再チャレンジしてみる価値は高いでしょう。
在学採用で再チャレンジすることの重要性は給付型も同じですね。
家庭の収入基準(在学採用 4人世帯の場合)
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※入学時特別増額貸与奨学金の審査の流れ

入学時特別増額貸与奨学金の審査は上図のように少し複雑です。
これは入学時特別増額貸与奨学金が「国の教育ローン」を利用できなかった人を救済するために導入されたからです。
採用候補者決定通知の入学時特別増額貸与奨学金の欄に、国の教育ローンへの申込みが「要 or 不要」の記載があります。
国の教育ローンの申込が 不要 の場合
国の教育ローンの申込が 必要 の場合
その結果、国の教育ローン審査が合格であれば、入学時特別増額貸与奨学金は利用できません。
不合格であれば、入学時特別増額貸与奨学金を利用できます。
日本政策金融公庫から送付されてくる「融資できない旨の通知文書」は重要書類です。
進学先の学校へ提出を求められますので、大切に保管しておきましょう。