18歳成人のメリットとリスク

18歳成人でできること・できないこと(例)

横にスライドしてください。

  できること できないこと
1 選挙権
(2015年6月~)
公営ギャンブル
2 結婚
(男女ともに)保護者の同意不要
飲酒・喫煙
3 アパートを借りる  
4 携帯電話を利用する  
5 ローンを組む  
6 クレジットカードを作成する  
7 銀行や証券口座を開設する  

選挙権は一足早く与えられましたが、「できること」の2~7はすべて契約行為です。
18歳で成人年齢を迎えると、自分の自由意思でさまざまな契約をできるようになるということが分かります。メリットと言えるかもしれませんが、その背景には自己責任を伴うということも理解しておく必要があります。

そして、ローン(借金)・クレジットカードの新規作成・銀行や証券口座の開設など金融に関連するものが多くなります。

18歳成人のリスク 高校3年生(18歳)は高校を卒業する時は、進学や就職で生活環境が大きく変わりやすいタイミングです。 気をつけたいのが以下のような事例です。 ネットワークビジネス・悪質な宗教の勧誘・ドラッグ

ネットワークビジネスは、メディアでもよく問題になっていますね。「先輩⇔後輩」の関係性を利用して勧誘するケースが多いようです。「アルバイトより楽でもうかる話があるよ」という感じです。

ネットワークビジネスの特徴として、

  • 数十万円の加盟料を請求される
  • 加盟料の融資をする高利金融が後ろにいる

ことがあげられます。人間関係も大切ですが、毅然とした態度で「No!」と言うことも大切です。

悪質な宗教の勧誘は,いつの時代にでもあります。私の入学時にもありました。
生活環境が大きく変わるタイミングでは「心の隙」が生まれやすいとも言えます。

ドラッグも恐ろしいですね。私たちはドラッグから一番遠い存在でなければなりません。

18歳成人のリスク②

未成年者取消権

未成年が保護者の同意なく契約したものは、それを「取り消し=キャンセル」することができました。しかし、18歳成人が保護者の同意なく契約しても、成人=大人がした契約行為ですから、取り消しできなくなります。大きな自己責任を伴います。

未成年者取消権について世間で問題になっているのは、「AV(アダルトビデオ)出演」の被害です。法改正前までは、18歳・19歳について作品の販売中止や回収を求めることが可能でしたが、これが難しくなることです。芸能界への甘い誘惑・勧誘などが実はAVへの出演だったということもあります。この問題については、被害者保護を目的に法改正が国会でも議論されているようですが、まずは自分の身を自分で守る意識を持つことが大切だと思われます。

少年法改正

18歳成人に伴い少年法も改正されています。具体的には社会に重大な影響を与える事件については、18歳や19歳の人にも実名報道がされることがあり、実際に報道される事案も出てきています。

実名報道(イメージ)